妊娠中の血糖値の検査では、血糖値とHbA1cがよく使われます。
「糖尿病治療ガイド」では妊娠中の血糖値の目標は、
- HbA1c:6.2%未満
- 朝食前の血糖値:70-100㎎/㎗
- 食後2時間の血糖値:120㎎/㎗
とされています。
妊娠中は、貧血や鉄剤の服用などの影響がありHbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)は
実際の血糖値よりも低めにでます。HbA1cは血液中のヘモグロビンと糖がくっついた物。ヘモグロビンの平均寿命は120日と長いので、現在の血糖値の状態を反映するものではありません。
日本糖尿病・妊娠学会によると、耐糖能異常がない妊婦さんの
平均HbA1cは5.0%、正常と考えられる範囲は4.4~5.6%です。
妊娠中の血糖値は、HbA1c、随時血糖値、GA(グリコアルブミン)をみて総合的に判断するのが望ましいとされています。