インスリン注射って?

妊婦さんの血糖値が高いことはお母さん・赤ちゃんにさまざまなリスクがあります。食事や運動で血糖値が下がらなかった場合、インスリン療法で血糖コントロールが行われます。

妊娠前に糖尿病で血糖値を下げる薬をのんでいる場合は、妊娠前からインスリン療法へ切り替えられます。

食事のタイミングで効くインスリン

  • 速効型インスリン:30~1時間で効きはじめ、効くまで最大1~3時間かかります。昼食前30分に皮下注射します。
  • 超速効型インスリン:5~15分で効きはじめ、効くまでに最大45~75分かかり、効果がつづくのは2~4時間と短いです。そのため食事を食べる直前に投与します。

1日を通してインスリン分泌が少ない時に補うインスリン

  • 中間型インスリン:1~3時間で効きはじめ効果が続くのは18時間以上です。ただし夜中に低血糖を起しやすいなどがあります。
  • 時効型溶解インスリン:中間型インスリンと比べて長時間安定した効果があります。

インスリンで妊娠中の効果と安全性のエビデンスがそろっているものは、

  • ヒトインスリン(速効型ヒトインスリン、中間型ヒトインスリン)
  • 超速効型インスリン(インスリンリスプロ、インスリンアスパルト)
  • 時効型インスリン(インスリンデテミル)

です。

インスリンの種類

インスリンの種類と妊婦への安全性についての添付文書上の記載内容

分類 一般の名前 商品名 添付文書の記載(妊婦への安全性についての記載)
速効型
インスリン製剤
ヒトインスリン ノボリン

ヒューマリン

慎重投与
超速効型
インスリン製剤
インスリンアスパルト ノボラビット 慎重投与(本剤の妊婦への使用経験は少ない)
超速効型
インスリン製剤
インスリンリスプロ ヒューマログ 慎重投与(妊娠中の投与に関する安全性は確率していない)
超速効型
インスリン製剤
インスリングルリジン アピドラ 慎重投与(妊娠中の投与に関する安全性は確率していない)
中間型
インスリン製剤
ヒトイソフェンインスン水性懸濁 ノボリンN
ヒューマリンN
慎重投与
中間型
インスリン製剤
中間型インスリンリスプロ ヒューマログN 慎重投与(妊娠中の投与に関する安全性は確率していない)
混合型
インスリン製剤
 ヒト二相性イソフェンインスリン水性懸濁  ノボリン30
ヒューマリン3/7
慎重投与
混合型
インスリン製剤
 二相性プロタミン結晶性インスリンアナログ水性懸濁  ノボラビット30ミックス
ノボラビット50ミックス
ノボラビット70ミックス
慎重投与(妊娠中の投与に関する安全性は確率していない)
混合型
インスリン製剤
インスリンリスプロ混合 ヒューマログミックス25
ヒューマログミックス50
慎重投与(妊娠中の投与に関する安全性は確率していない)
配合溶解インスリン製剤 インスリンデグルデク/インスリンアスパルト配合 ライゾデグ 慎重投与(妊娠中の投与に関する安全性は確率していない)
時効型溶解インスリン製剤 インスリンデテミル レベミル 慎重投与(妊娠中の投与に関する安全性は確率していない)
時効型溶解インスリン製剤 インスリングラルギン ランタス
ランタスXR
インスリングラルギンBS
慎重投与(妊娠中の投与に関する安全性は確率していない)
時効型溶解インスリン製剤 インスリンデグルデク トレシーバ 慎重投与(妊娠中の投与に関する安全性は確率していない)

妊娠糖尿病のインスリン療法では、空腹時血糖値よりも食後高血糖が問題となることが多く、速効型インスリン、超速効型インスリンが使われます。

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