妊娠糖尿病になると何が怖いの?赤ちゃん編
糖尿病合併妊娠及び妊娠糖尿病の胎児ともに、母体高血糖からの胎児高血糖が胎児期及び新生児期に影響を及ぼす。高インスリン血症も胎児の発育・発達及び新生児に重大なリスクを与える。主な合併症は、巨大児、低血糖、低カルシウム血症、呼吸障害、そして、その後の糖尿病や神経発達障害のリスクが高まる。
1 胎児に良くないこと
胎児の成長
妊娠20週までの母体の高血糖は、成長低下と関連する。胎児への高血糖の影響は胎児の高インスリン血症を誘発し、巨大児となる。一方、母体糖尿病血管病変を伴う場合、37週以降に新生児の成長が制限される。高血糖が続くことで胎盤不全になりやすい。
胎児の高インスリン血症があることで、臓器肥大を起こし、心筋肥厚、肝腫、などの原因になる。
グリコアルブミンが15.8%以上で新生児低血糖、多血症などを引き起こす。
2 胎児死亡
糖尿病の母体の胎児は、非糖尿病母体に比べて、死亡率は5倍。高インスリン血症も脂肪率を上げる。
巨大児
糖尿病合併妊娠と妊娠糖尿病は、臓器肥大と多血症のリスクが高い。
3 新生児低血糖
低血糖症
妊娠糖尿病及び、糖尿病合併妊娠は、15%~25%の新生児に出現する。
出生後3日間は観察が必要。